2016/05/07
避難生活が長期化すると、気温の変化も考えていく必要があります。
冬はもちろんですが、春や秋など寒暖の差がある時期は、低体温症も侮れません。
低体温症は、体の外に奪われる熱と自ら生み出す熱のバランスが崩れ、奪われる熱が多いときに体温が維持できずに起こります。
このため、それほど寒くなくても、栄養が足りなければ起こりますし、特にお年寄りや子供は、低体温症を起こしやすいので注意が必要です。
初期症状は、手足が冷たくなったり、寒くて震えがでます。そして症状が重くなると、意識を失ったり、血圧が低下して不整脈が出たりし、命に関わることもある怖い病気です。
対策としては、ぬれた衣服は直ぐに脱いで、毛布にくるまるなどし、体温を保つことが何よりも大切になります。
避難所では、床の冷気から体温を奪われることもありますので、地面に敷物をしたり、帽子やマフラーなどで保温することも有効です。
また、毛布などにくるまる場合は、一人でくるまるより2~3人でくるまった方が保温効果が高まります。
同時に、カロリーで体温を上げるためにエネルギーを補給するようにしてください。また、温かくなくてもいいですので、水分をとります。
温かい飲み物が理想ですが、暖かくなくても水分補給をして脱水を防ぐことが必要です。