2016/05/07
寒い時期の避難生活には、防寒対策も非常に重要になってきます。
冬はもちろんのこと、寒暖の差が激しい春や秋などにも、防寒対策は重要です。
そんな時のために、非常用持ち出し袋の中に必ず入れておきたいのが、エマージェンシーシートです。
エマージェンシーシート自体に発熱効果はないのですが、自分の体温を外に逃がさず効率的に保温できるグッズとして、避難所での生活の際に重宝します。
また、防寒対策以外にも、広げてシートにしたり、女性の着替えや仮設トイレの際の目隠しにするなど、非常時には多目的に活用できるグッズです。
しかし、使用する際には、少し注意が必要です。
まず、使い方での注意点は、とにもかくにも、シートに隙間ができないようにしっかりと閉じ、体に巻きつけること。
同時に、生地が薄いため、体育館など、床からの冷気があるところに直接座ったり寝転んだりすると、保温効果が低下してしまいますので、床に布や段ボールなど敷くなどして、効果を高める工夫が必要です。
また、素材が薄いため、風が吹いている野外で使用するとヒラヒラとめくれあがり、隙間風が入ると、一気に暖かい空気が抜けてしまいますので、隙間を作らず、風を直接受けないように工夫するとよいでしょう。
使用するとわかりますが、生地と生地が擦れあう音がガサガザと音がするため、少々周りの方への配慮が必要になります。
素材が薄いこともあり、耐久性が低く、破れてしまったり、裂けてしまう可能性があるので、裂ける前にセロハンテープで補修するとともに、いくつか予備を持っておくとよいでしょう。
以下、エマージェンシーシートを使用する際の注意点のまとめです。
- シートに隙間ができないようにしっかりと閉じ、体に巻きつける
- 床に布や段ボールなど敷くなどして、効果を高める工夫をする
- 生地と生地が擦れあう音がでるので、周りの人への一定の配慮をする
- 耐久性が低いため、破れそうなところは早めにセロハンテープなどで補修する
- できれば予備のシートを持っておく